Premiere ProとMedia Encoderの書き出しに失敗する現象と対策

普段使用しているPremiere Proで動画を書き出したところ、タイムラインの内容と違う動画が書き出されてしまう現象が発生しました。
ただ調子が悪かったのかと思い、Media Encoderで書き出してみたものの同じ現象になってしまいます。
具体的には以下の内容がミックスされた動画です。

  • 配置した動画と違う時間の部分が書き出される。
  • 以前使ったが、今は配置していない部分の動画が書き出される。
  • 途中から動画が真っ黒になってしまう。
  • 中身の動画を削除して書き出しても、使っていない動画が出てくる。

「以前使った」というのが気になります。
というのも普段、日記がてらウォーキングの動画を撮っているので、基本的には[movie]という名前のシーケンスにエフェクトを残し、メインとなる動画を消しては撮影動画を配置というのを繰り返していました。

Premiere Pro使用画面
Premiere Pro使用画面

Premiere Proがキャッシュを溜め込んで、書き出しに失敗しているんじゃないかと思い、[環境設定]→[メディアキャッシュ]→[メディアキャッシュファイルを削除]を試すも何も変わらずでした。

[movie]シーケンス自体、またはそれに紐づけられたキャッシュが悪さをしているんじゃないかと思い、新しいシーケンスを作る事にしました。
結果的にこれで解決することが出来ました。

[movie]シーケンスのタイムラインをコピーして、新しく作ったシーケンスにペースト。
書き出してみたところ、何ら問題なく書き出され、しかも書き出し速度がとても速くなっていました。そういえば短い動画なのに書き出し遅いなと思っていたのは、これが原因だったみたいです。
M1 Macで初めて書き出した時の感動を思い出しました。

どうやらシーケンス自体にもキャッシュなどの情報が溜まっていくみたいなので、繰り返し使っているシーケンスがある場合は、定期的に新しいシーケンスに移行して作業した方がトラブルを防げそうですね。